世界遺産の名所 フォンニャ洞窟 を探索
ベトナムにおける最大級の規模を誇る世界遺産「フォンニャケバン国立公園」。広大な面積を誇る自然公園の中には、300以上の洞窟があり、いまだ発掘調査中となっています。今回ご紹介する「フォンニャ洞窟」は、現在公開されている洞窟の中では最長を誇る鍾乳洞。
フォンニャケバン観光のハイライトともなる名所となります。
フォンニャ洞窟はドンホイの町からおよそ1時間ちょっと。ただし、個人で車をチャーターしたり、バイクをレンタルして行くのは、よほどベトナムに精通していない限りおすすめできません。一般の旅行者はダナン、フエ、ドンホイのいずれかからツアーに申し込むようにしましょう。ツアーの場合はフォンニャ洞窟とパラダイスケイブ(=天国の洞窟)がセットになっていることが多いです。
日本人旅行者にとって、フォンニャケバンの人気の名所は、ここフォンニャ洞窟と天国の洞窟の2つとなりますが、天国の洞窟は山中から洞窟に入り、フォンニャ洞窟は御覧のようにボートに乗って河川から入る違いがあります。男のロマンをくすぐるアドベンチャーチックなので、フォンニャ洞窟の方が人気は高い様子です。
こちらが入口。入口付近にくるとモーターボートはエンジンを停止して、ここからオールを用いて手で漕いで内部に入ります。これは洞窟内部が狭いため、緻密な操作が必要なのと、他のツアーボートにぶつからないため。
フォンニャ洞窟はおよそ7.7kmに及ぶ公園最長の洞窟。しかもいまだ未調査部分も多く、現在一般公開されているのは、その中の1km程度のみ。洞窟にボートが入ると、ひんやりとしたミステリアスな空気が漂いはじめます。洞窟内部は薄闇ですが、ところどころで鍾乳洞がライトアップされているので、カメラで綺麗に撮るのは難しいですが(船で揺れるため)、実際は美しい自然風景を目の当たりにすることができます。
現在世界の地理学の中心的存在となるイギリスの王立地理学会では、このフォンニャ洞窟は、深さ、規模、鍾乳石の美しさなど、すべての分野で最高評価を得ています。
ボートに乗ってしばらく奥へすすむと陸地が見えてきて、ここからは船を降りて徒歩で散策します。場所によっては足場が悪いところもあるので、ヒールや厚底靴などはやめておいた方が無難です。フォンニャケバンは4億年前に形成された石灰岩由来のカルスト台地。ハロン湾やニンビン省もこれに該当しますが、歴史で言えばアジア最古を誇ります
そして、この洞窟の歴史は遡ること2億5千年前。「歯の洞窟」という意味を持つフォンニャ洞窟ですが、数万年単位の年月をかけ、徐々に石灰岩が侵食されて形成されていきます。内部の鍾乳石1つとっても、数万年の歳月を経てできた非常に貴重な天然物。おいそれと触らないようにしてください。
今回紹介したフォンニャ洞窟は、ボートで内部に侵入するという点で天国の洞窟よりも人気。洞窟内部は本当にスケールが大きく、辺りの鍾乳石はすべて人の何倍も大きく、見ごたえがあります。写真撮影するときは、ぶれないように気を付けてください。夜景撮影モードがあれば便利です!