御車代を入れる封筒の閉じ方は?

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お車代を入れて渡す封筒は、ゲストが交通費として使えるように、通常は封をしません。中身の落下が心配な場合は、シールやマスキングテープで部分的に留めておくと良いでしょう。

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御車代を入れる封筒、スマートな閉じ方のマナーとは?

結婚式やイベント、講演会など、ゲストに感謝の気持ちを込めてお渡しする御車代。せっかくの心遣い、失礼のないようにスマートに渡したいものです。特に封筒の閉じ方については、迷う方も多いのではないでしょうか。

インターネット上では「封をしない」という情報が多く見られますが、なぜ封をしないのか、状況によってはどう対応すべきか、より詳しく掘り下げてみましょう。

なぜ御車代の封筒は封をしないのが基本?

御車代は、あくまで「お祝い」や「感謝」の気持ちを込めたものであり、厳密な金銭の授受ではありません。封をしないことで、「すぐに使ってください」という気持ちを表し、相手への親しみを込める意味合いがあります。つまり、堅苦しさを避け、心温まるおもてなしの気持ちを伝えるための、日本の美しい習慣と言えるでしょう。

封をしないことのメリット

  • 受け取る側の手間を省ける: シールや糊付けされた封筒を開ける手間が省けます。
  • 感謝の気持ちが伝わりやすい: 上述したように、封をしないことで「すぐに使ってください」という気持ちを伝えられます。
  • 格式ばらない印象を与えられる: 親しい間柄であれば、封をしない方がより自然で温かい印象になります。

状況に応じた封筒の閉じ方

しかし、中身が落ちてしまうのではないか、あるいはフォーマルな場では失礼にあたるのではないか、と不安に感じる方もいるかもしれません。以下に、状況に応じた封筒の閉じ方をご紹介します。

  • 基本は「封をしない」: 特に親しい間柄や、カジュアルなイベントでは、封をせずにそのまま渡すのがおすすめです。
  • 中身が心配な場合は「軽く留める」: 移動中に中身が落ちてしまうのが心配な場合は、シールやマスキングテープで軽く留めましょう。この際、全面を糊付けしたり、強力なシールを使うのは避けてください。あくまで「仮留め」という意識で、簡単に開けられるようにしましょう。
  • フォーマルな場では「糊付けし、封字を使う」: 結婚式など、よりフォーマルな場では、封筒を糊付けし、「〆」「緘」といった封字を使用するのが正式です。ただし、この場合でも、御車代は「お祝い」であるという性質上、親族間など親しい間柄では、封をせずに渡すケースも多く見られます。状況や相手との関係性を考慮して判断しましょう。
  • 水引付きの封筒の場合: 水引が封の役割を果たすため、基本的には糊付けは不要です。ただし、水引が緩んでいる場合は、軽く留めておくと安心です。

封筒の種類と選び方

御車代を入れる封筒は、一般的に白無地のものが使われます。慶事用として、水引のついたものも使用できます。金額や相手との関係性に合わせて、適切な封筒を選びましょう。

  • 白無地の封筒: 幅広い場面で使える、汎用性の高い封筒です。
  • 水引付きの封筒: 結婚式など、よりフォーマルな場面に適しています。
  • デザイン性の高い封筒: 親しい間柄であれば、相手の好みに合わせたデザインの封筒を選んでも良いでしょう。

渡す際のマナー

御車代を渡す際は、必ず両手で丁寧に渡しましょう。「本日は遠方からお越しいただき、ありがとうございます」など、感謝の気持ちを添えて渡すと、より丁寧な印象になります。

御車代の封筒の閉じ方ひとつにも、日本の細やかな心遣いが表れています。状況や相手との関係性を考慮し、最適な方法で感謝の気持ちを伝えましょう。