グーグルフォトを端末から削除したら、写真はどうなりますか?

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端末からGoogleフォトアプリを削除した場合、バックアップ済みの写真は60日間ゴミ箱に保管されます。Android 11以降のデバイスでバックアップせずに削除した場合は、30日間ゴミ箱に残ります。ゴミ箱からも削除すると、写真は完全に削除されますのでご注意ください。

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スマートフォンやタブレットからGoogleフォトアプリを削除すると、写真や動画はどうなるのでしょうか?多くの人が抱くこの疑問について、詳しく解説します。単純にアプリをアンインストールしただけでは、写真は消えません。しかし、その後の挙動は、デバイスの種類やGoogleフォトの設定、そして削除方法によって大きく異なります。

まず、重要なのはGoogleフォトへのバックアップ状況です。Googleフォトは、デバイス内の写真を自動的にクラウド上にバックアップする機能を持っています。このバックアップが有効になっている場合、アプリを削除しても写真は安全です。アプリはあくまで写真の閲覧や管理のためのインターフェースに過ぎず、写真のデータ自体はGoogleのサーバー上に保存されています。アプリを再インストールすれば、バックアップされた写真や動画は再び閲覧可能になります。

しかし、バックアップがオフになっている場合、状況は異なります。この状態でアプリを削除すると、端末内の写真や動画は、単にアプリからアクセスできなくなるだけです。写真は端末本体に依然として保存されています。つまり、端末のストレージ容量を確保するために、手動で写真を削除しない限り、写真は残ります。ただし、端末を初期化したり、ストレージ容量不足のために自動的に削除される可能性もあります。

さらに、Android 11以降のデバイスでは、バックアップされていない写真や動画の扱いが特殊です。端末から削除した写真や動画は、30日間ゴミ箱に保管されます。これは、誤って削除してしまった場合に備えたGoogleフォトのセーフティネットです。ゴミ箱から写真を完全に削除するまで、復旧の可能性があります。

一方、Android 11以前のデバイス、またはバックアップが有効なデバイスでアプリを削除した場合、削除された写真は60日間ゴミ箱に保存されます。この期間は、誤って削除した写真を取り戻すための猶予期間として十分な長さです。しかし、60日間経過すると、ゴミ箱からも写真は自動的に削除され、復旧不可能になります。

つまり、Googleフォトアプリの削除は、写真の削除とは直接的には関係ありません。しかし、バックアップの状態やOSのバージョンによって、削除された写真がゴミ箱に保存される期間が異なるため、注意が必要です。

重要なのは、常にGoogleフォトへのバックアップを有効にしておくことです。これにより、端末の故障や紛失、あるいは誤操作によるデータ消失のリスクを大幅に軽減できます。バックアップが有効であれば、アプリを削除しても、写真や動画は安全にGoogleサーバーに保存され、いつでもアクセスできます。

さらに、重要なデータを常に複数の場所に保存する「3-2-1 バックアップ戦略」を意識しましょう。これは、3つのコピーを、2つの異なるメディアに保存し、そのうちの1つはオフサイトに保管するというものです。Googleフォトはクラウドストレージという「2」の部分を担うことができますが、「3」の部分やオフサイトの「1」の部分は、外付けハードドライブや別のクラウドサービスなどを利用して確保する必要があります。

最終的に、Googleフォトアプリを削除する前に、バックアップ状況を確認し、自分の写真や動画の保存状況を完全に把握することが不可欠です。もし大切な写真や動画があるなら、削除する前に必ずバックアップの確認を行いましょう。そして、必要であれば、手動でバックアップを実行してからアプリを削除することを強く推奨します。 安易なアプリ削除は、取り返しのつかない事態を招く可能性があることを常に念頭に置いてください。