118番はどこにつながる番号ですか？

海上保安庁緊急通報「118番」徹底解説：海のもしもに備えよう！

118番は、陸上の110番、火災・救急の119番と同様に、海上保安庁につながる緊急通報専用番号です。海上で事件、事故、不審な人物や漂流物などを発見した場合に、迅速かつ的確な対応を求めるために設けられています。

しかし、意外と118番の認知度は低いのが現状です。「海のもしも」に遭遇した際、咄嗟に110番や119番に電話してしまう人も少なくありません。そこで今回は、118番の役割、具体的な利用シーン、そして注意点について詳しく解説します。

なぜ118番が必要なのか？

海の状況は陸上と大きく異なります。

• 広大な範囲: 海は陸地に比べて非常に広大であり、事故や事件が発生した場所を特定するのが困難です。
• 専門的な知識: 海上における救助活動や捜査には、船舶、気象、海流など、専門的な知識が必要です。
• 迅速な対応: 海上では、少しの遅れが命取りになることがあります。迅速な通報と、専門的な対応が求められます。

118番は、これらの海の特性に対応するために、海上保安庁の専門的な知識と迅速な対応を必要とする場合に特化しています。110番や119番に電話した場合、状況によっては海上保安庁への転送が必要となり、その間に時間がかかってしまう可能性があります。118番に直接通報することで、迅速な初動対応が可能になるのです。

どんな時に118番を利用するべきか？

具体的に、以下のような場合に118番への通報を検討してください。

• 海難事故: 船舶の遭難、転覆、火災、浸水など。
• 人身事故: 海中転落、溺水、海上での負傷など。
• 不審船・不審者: 国籍不明船の発見、不審な人物の徘徊など。
• 油の流出: 油の流出や漂着物の発見など。
• 漂流者・漂流物: 海上を漂流する人や、無人のボート、コンテナなどの発見。
• 密航・密輸: 密航や密輸と思われる行為の発見。
• その他事件・事故: 海上における犯罪行為や、その他異常事態の発生。

118番通報時の注意点

118番にかける際は、以下の情報を落ち着いて伝えるようにしましょう。

• 発生場所: できる限り詳細な場所（緯度経度、目印となる建造物など）。
• 事故・事件の内容: 何が起きたのか、具体的に説明してください。
• 負傷者の有無: 負傷者がいる場合、その人数や状態。
• 通報者の情報: 氏名、連絡先（電話番号）。

118番はいたずら厳禁

118番は緊急回線です。いたずらや虚偽の通報は、他の緊急事態への対応を妨げ、人命に関わる事態を引き起こす可能性があります。いたずら電話は絶対にやめましょう。

118番を正しく理解し、海の安全を守りましょう

118番は、海で安全に活動するための重要なライフラインです。この番号を正しく理解し、万が一の事態に備えることで、海の事故を減らし、より安全な海を実現することができます。この情報を周りの人にも共有し、海の安全意識を高めましょう。