小児科は親も見てもらえる？

小児科は親も診てもらえる？意外と知らない大人のための小児科活用術

お子さんのことでお世話になる小児科。元気な子どもたちの声が響く待合室は、大人にとっては少し懐かしいような、気恥ずかしいような場所かもしれません。しかし、実は、小児科によっては、保護者である親御さんの体調についても相談に乗ってくれる場合があることをご存知でしょうか。

もちろん、小児科は本来、子どもたちの専門家です。しかし、子どもの病気や成長に関する相談をする中で、親御さん自身の体調不良や不安が出てくることは珍しくありません。特に、小さなお子さんを抱える親御さんは、自身の体調を後回しにしてしまいがちです。そんな時、かかりつけの小児科で気軽に相談できるのであれば、非常に心強い存在となるでしょう。

なぜ小児科で親も診てもらえる場合があるのか？

• 包括的な視点: 小児科医は、子どもの成長発達を総合的に見守る中で、家庭環境や親御さんの健康状態が子どもの健康に与える影響も考慮します。親御さんの体調不良が、間接的に子どもの体調にも影響を及ぼす可能性があるため、包括的な視点からアドバイスや必要に応じて適切な医療機関への紹介を行うことがあります。
• 利便性: 小さなお子さんを連れて、複数の医療機関を受診するのは大変な労力です。特に、共働きのご家庭や、近くに頼れる親族がいない場合、時間的にも精神的にも負担が大きくなります。同じ場所で、自分と子どもの両方の健康について相談できることは、親御さんにとって大きなメリットとなります。
• 継続的な関係性: 長年、お子さんの成長を見守ってきた小児科医は、家族全体の健康状態をある程度把握しています。そのため、初めての医師に症状を説明するよりも、スムーズに相談できる可能性があります。

どんなことを相談できる？

相談できる内容は、小児科によって異なりますが、以下のような例が挙げられます。

• 風邪やインフルエンザなどの感染症: お子さんから感染した可能性のある風邪やインフルエンザについて、診察や薬の処方を受けられる場合があります。
• アレルギー: 親御さん自身のアレルギー症状について相談し、アドバイスや適切な医療機関への紹介を受けることができます。
• 育児に関する悩み: 睡眠不足、食欲不振、精神的なストレスなど、育児に関する悩みを相談し、アドバイスや必要に応じて専門機関への紹介を受けることができます。
• 予防接種: インフルエンザワクチンなど、一部の予防接種を親御さんも一緒に受けられる場合があります。

受診前に確認すべきこと

すべての小児科で親御さんの診察を行っているわけではありません。受診前に必ず以下の点を確認しましょう。

• 電話で問い合わせる: 小児科に電話をし、親御さんの体調について相談できるかどうか、事前に確認しましょう。
• 保険証の提示: 保険証を持参し、親御さんの診察が保険適用となるか確認しましょう。
• 診察時間: 親御さんの診察時間が、子どもの診察時間と異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

小児科は、子どもたちの成長をサポートするだけでなく、親御さんの健康もサポートしてくれる心強い存在です。体調に不安を感じたら、まずはかかりつけの小児科に相談してみましょう。思わぬ解決策が見つかるかもしれません。