体温が35°C台の人は病気ですか？

体温35℃台は病気？低い体温が引き起こす体のサインを見逃さないために

「体温が35℃台…」健康診断の結果を見て、ドキッとした経験はありませんか？ 一般的に平熱は36℃台といわれていますが、近年では35℃台という人も珍しくありません。

しかし、だからといって安心は禁物です。35℃台という低い体温は、実は様々な体の不調のサインかもしれません。今回は、35℃台の体温が意味する可能性と、起こりうる体の不調、そして具体的な対策について詳しく解説していきます。

35℃台の体温は病気？「低体温」のリスクとは

35℃台の体温は、医学的には「低体温」と診断される場合があります。低体温は、単なる冷え性と安易に考えてしまいがちですが、実は様々な病気のリスクを高める可能性があります。

例えば、免疫力の低下です。体温が低い状態では、免疫細胞の働きが鈍くなり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。また、基礎代謝も低下するため、太りやすくなったり、疲れやすくなったりする傾向も。 その他にも、自律神経の乱れ、消化不良、便秘、肌荒れなど、様々な不調の原因となる可能性があります。

35℃台でも平気な場合と、注意が必要な場合

35℃台だからといって、必ずしも病気というわけではありません。体質的に体温が低い人もいますし、1日のうちでも体温は変動するため、たまたま測定時が低いタイミングだったという可能性も考えられます。

しかし、下記のような症状がある場合は注意が必要です。

• 以前は36℃台だったのに、最近になって35℃台になった
• 35℃台で推移しており、36℃台前半に上がることがない
• めまい、頭痛、倦怠感、冷え性、便秘などの症状がある

これらの症状がある場合は、低体温が原因で体調不良を起こしている可能性があります。医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けることをおすすめします。

体温を上げるためにできること

35℃台の体温を改善し、健康的な体を取り戻すために、日常生活の中でできることがいくつかあります。

1. 身体を温める習慣を

• 冷たい飲み物や食べ物を控える
• シャワーだけでなく、湯船に浸かる
• 冷えやすい服装を避け、特に首、手首、足首を温める
• 適度な運動をする

2. 食生活を見直す

• たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取する
• 生姜、ネギ、にんにくなど、身体を温める食材を積極的に摂る
• 朝食をしっかり食べる
• 規則正しい時間に食事をする

3. 質の高い睡眠をとる

• 睡眠時間をしっかりと確保する
• 寝る前にリラックスする時間を作る
• 寝具や寝室の環境を整える

4. ストレスを溜め込まない

• 趣味やリラックスできる時間を持つ
• 適度に気分転換をする
• 悩み事があれば誰かに相談する

これらの対策を継続して行うことで、体温を上げ、健康的な身体を手に入れましょう。

ただし、上記はあくまで一般的な情報であり、自己判断は危険です。 体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。