戸籍謄本を海外から取るにはどうすればいいですか?

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海外から戸籍謄本を取得するには、直系親族に日本の役所で取得してもらう、委任状を発行して知り合いに代理取得してもらう、または海外から郵便で請求するという方法があります。

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海外から戸籍謄本を取得する方法:知っておくべき3つのポイントと注意点

海外在住者が戸籍謄本を必要とする場面は、相続手続き、国際結婚、永住権申請など多岐にわたります。しかし、日本国内にいる場合と異なり、海外から戸籍謄本を取得するにはいくつかのハードルが存在します。この記事では、海外在住者が戸籍謄本を取得するための具体的な方法と、注意すべき点について詳しく解説します。

1.3つの主要な取得方法

海外から戸籍謄本を取得する方法は、主に以下の3つです。

  • 親族に依頼する: もっとも一般的なのは、日本の戸籍がある市区町村に、直系の親族(親、子、祖父母など)に取得を依頼する方法です。親族であれば、本人確認書類を提示することで比較的簡単に取得できます。事前に親族に連絡を取り、必要な書類や手続きを確認してもらいましょう。
  • 委任状を発行して代理人に依頼する: 親族がいない場合や、親族に頼むのが難しい場合は、信頼できる知人に委任状を発行して代理人として取得してもらう方法があります。委任状には、委任する内容(戸籍謄本の取得)、委任する相手の氏名・住所、委任者の署名・捺印などを明確に記載する必要があります。また、委任状には委任者の身分証明書のコピーを添付することが推奨されます。
  • 郵送で請求する: 海外から直接、戸籍のある市区町村役場に郵送で請求する方法もあります。この方法は時間と手間がかかりますが、他の方法が難しい場合には有効です。

2.郵送請求の具体的な手順と注意点

郵送で請求する場合、以下の手順と注意点に留意する必要があります。

  • 請求先の確認: まず、戸籍謄本が保管されている市区町村役場を確認します。転籍している場合は、最終的に戸籍が置かれている場所に請求する必要があります。
  • 必要書類の準備: 以下の書類を準備します。
    • 戸籍謄本交付請求書(役所のウェブサイトからダウンロードできる場合が多いです)
    • 本人確認書類(パスポートのコピーなど)
    • 手数料分の定額小為替(日本の郵便局で購入)
    • 返信用封筒(海外への郵送料分の切手または国際返信切手券を貼付)
  • 請求書の記入: 請求書には、必要な戸籍謄本の種類(全部事項証明または一部事項証明)、使用目的、請求者の氏名・住所・生年月日などを正確に記入します。
  • 言語の確認: 一部の市区町村では、日本語以外の言語での請求書に対応している場合があります。事前に役所のウェブサイトを確認するか、電話で問い合わせてみましょう。
  • 手数料の払い込み: 手数料は、定額小為替で購入するのが一般的です。海外から定額小為替を購入するのは難しい場合があるため、事前に役所に相談してみましょう。クレジットカードでの支払いが可能な場合もあります。
  • 送付方法: 書類は、紛失や遅延を防ぐため、追跡可能な国際郵便(EMSなど)で送付することをお勧めします。
  • 時間的余裕: 海外からの郵送には時間がかかるため、時間に余裕を持って請求しましょう。

3.その他注意すべきポイント

  • 翻訳の必要性: 取得した戸籍謄本を海外で使用する場合、翻訳が必要となる場合があります。翻訳会社に依頼するか、自分で翻訳して公証人役場で認証を受ける必要があります。
  • 最新情報の確認: 戸籍に関する手続きは変更される可能性があるため、必ず最新情報を各市区町村役場のウェブサイトで確認するか、電話で問い合わせるようにしましょう。
  • 専門家への相談: 手続きが複雑で不安な場合は、行政書士などの専門家に相談することを検討しましょう。

海外からの戸籍謄本取得は、手続きが煩雑に感じられるかもしれませんが、上記のポイントを押さえればスムーズに進めることができます。必要な情報をしっかりと収集し、計画的に行動することで、確実に戸籍謄本を手に入れることができるでしょう。