119番で聞かれる事は?

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119番通報では、まず「救急ですか?」と確認されます。その後、正確な場所を尋ねられます。市区町村名と番地、または目印となる建物などを具体的に伝えることが重要です。迅速で正確な情報提供が、救急隊の到着時間と救助の成功に直結します。
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119番通報、命を救うための最初のステップ:何を聞かれ、どう対応すべきか

緊急事態発生時、多くの人が119番に電話する際に、どのような情報を求められ、どのように対応すればいいのか分からず戸惑うのではないでしょうか。冷静さを保つことは困難ですが、正確で迅速な情報提供こそが、救急隊の迅速な到着と、ひいては命を救うことに繋がるのです。この記事では、119番通報で実際に聞かれる質問とその効果的な回答方法について、具体例を交えて解説します。

まず、電話が繋がるとオペレーターは「救急ですか?」と確認します。これは、間違って119番に電話した人を早期に判別し、真に救急を必要とする人の通報を迅速に処理するためです。迷わず「はい」と答え、緊急性を明確に伝えましょう。躊躇する時間はありません。

その後、最も重要なのが「場所」の特定です。オペレーターは、あなたの正確な位置を把握するために、詳細な情報を求めてきます。単に「〇〇市です」では不十分です。市区町村名はもちろん、具体的な番地、建物名、交差点名、目印となる建造物(例えば、「〇〇銀行の隣」「〇〇公園の近く」など)を出来る限り詳細に伝えましょう。マンションやアパートの場合は、建物名、号室番号も重要です。

例えば、「東京都渋谷区神宮前1-1-1 〇〇マンション303号室」と伝えるのと、「渋谷区神宮前辺りです」と伝えるのでは、救急隊の到着時間に大きな差が生じます。特に、場所が分かりにくい場合、近くの目印となる建物や特徴的な場所を伝えることで、迅速な位置特定に繋がります。スマホをお持ちであれば、GPS機能を使って位置情報を伝えられる場合があります。オペレーターの指示に従い、的確に情報提供を行いましょう。

場所の情報提供に加え、次に聞かれるのが緊急事態の内容です。 「どのような症状ですか?」「負傷者は何人ですか?」「意識はありますか?」など、具体的な状況を簡潔に説明することが求められます。例えば、交通事故の場合、「車と歩行者の事故です。歩行者が倒れており、意識不明です。」と伝えることが重要です。 出血している場合、出血部位や出血量も伝えましょう。「胸から大量に出血しています。」など、客観的な表現を使いましょう。

さらに、患者の年齢や性別、既往症などの情報も聞かれる可能性があります。これらの情報は、救急隊が現場に到着する前に適切な処置を準備する上で非常に役立ちます。可能な限り正確に伝えましょう。

通話中、パニックになることは避けられませんが、落ち着いて、オペレーターの指示に従い、簡潔で正確な情報を伝えることが重要です。 オペレーターは専門の訓練を受けたプロです。彼らの指示に従うことで、救助活動はより効率的に進められます。

最後に、通話が終わった後も、救急隊が到着するまで、患者の状態を出来る限り安定させる努力を続けましょう。 意識がない場合は、気道を確保し、心肺蘇生法(CPR)を行うなど、出来る限りの応急処置を施しましょう。しかし、無理をせず、安全に配慮することも大切です。

119番通報は、緊急事態における命綱です。 冷静さを保ち、正確な情報提供を心がけることで、救急隊の迅速な対応を促し、大切な命を救うことに繋がることを、常に心に留めておきましょう。 日頃から、自分の住所や周囲の目印などを確認しておくことも、いざという時の備えとなります。