赤ちゃんがママを探して泣くのは、いつ頃からですか?

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赤ちゃんは生後およそ7か月頃から、母親がいなくなると泣き始めるようになります。ハイハイや歩行ができるようになると、母親を追いかける「後追い」行動が見られます。これは、通常1歳頃まで続き、その後も徐々に変化し続けます。

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赤ちゃんはいつからママを求めて泣くの? 愛着形成と分離不安のメカニズム

赤ちゃんが「ママ」を認識し、その姿が見えなくなると泣き出す、いわゆる「後追い」の行動は、多くのママにとって微笑ましい反面、少し悩ましい時期でもあります。いったい、赤ちゃんはいつ頃からママを認識し、分離不安を感じるようになるのでしょうか?

一般的に、生後6~7ヶ月頃から、赤ちゃんは特定の人物、特に主要な養育者であるママに対して強い愛着を抱き始めます。これは、単に生理的な欲求を満たしてくれる存在というだけでなく、安心感や信頼感を与えてくれる特別な存在として認識されるためです。

この時期、赤ちゃんは対象の永続性という概念を獲得し始めます。これは、「目の前に見えなくても、物は存在する」という理解です。以前であれば、ママが見えなくなると存在自体を認識できず、泣き出すことはありませんでしたが、この概念を理解し始めると、「ママはどこかに行った」と認識できるようになり、不安を感じて泣き出すようになるのです。

後追いは、この愛着形成と対象の永続性の理解が合わさって起こる自然な発達段階の表れです。ハイハイやつかまり立ちなど、運動能力の発達によってママを追いかけることができるようになると、その行動はより顕著になります。

では、なぜ赤ちゃんはママがいなくなると不安になるのでしょうか?

それは、ママが赤ちゃんにとって、まるで世界の中心のような存在だからです。

  • 安心感の源泉: 泣けば抱きしめてくれ、お腹が空けばミルクを与えてくれるママは、赤ちゃんにとって絶対的な安心感を与えてくれる存在です。
  • 探索行動の基地: ママがいるからこそ、赤ちゃんは安心して周囲の世界を探求することができます。ママを安全基地として、新しいものに触れたり、遊んだりする勇気をもらっているのです。

つまり、ママがいなくなると、赤ちゃんは安心できる場所を失い、世界を探求する勇気も奪われたように感じてしまうのです。

後追いは、通常1歳頃をピークに徐々に落ち着いていきます。これは、赤ちゃんが成長するにつれて、ママがいなくても安全であることを学習し、分離に対する耐性がついてくるためです。また、ママが必ず戻ってくることを経験を通して理解することも重要です。

後追いが激しい時期のママへのアドバイス

後追いは、赤ちゃんの発達段階における自然な行動ですが、ママにとっては負担に感じることもあります。以下の点に注意して、後追いの時期を乗り越えましょう。

  • 根気強く対応する: 赤ちゃんが泣き出したら、抱きしめたり、優しく声をかけたりして、安心感を与えてあげましょう。
  • 遊びを通して安心感を育む: 一緒に遊んだり、絵本を読んだりすることで、ママとの絆を深め、安心感を育むことができます。
  • 短い時間から練習する: 泣かずに待てる時間を少しずつ伸ばしていくように、短時間の分離から練習してみましょう。
  • 周囲の協力を得る: 家族や友人に協力してもらい、少しの時間でもリフレッシュする時間を作りましょう。

後追いは、赤ちゃんがママを深く愛している証拠です。大変な時期ではありますが、赤ちゃんの成長を喜びながら、愛情たっぷりに寄り添ってあげてください。そして、ママ自身も無理をせず、周りの人に頼りながら、育児を楽しんでくださいね。